OLYMPUS  OM−2N ダイレクト測光、その瞬間の光

TTLダイレクト測光の魔術
発売は昭和54年(1979年)、3月。
OM−2の発売から4年後である。OM2で話題をさらったTTLダイレクト測光のマイナ−チェンジ版。
どこが改良されたかというとストロボ関係である。ストロボ充電情報がファインダ−で確認できるようになった事であろうか。
バランスのいいカメラである。バルナックライカと同じ大きさという点や、OMシリ−ズ共通の操作性などは2台持って撮影するときには本当に気持ちがいい。
蛍の撮影とか、夜景の撮影にはダイレクト測光は便利である。ピントを合わせてシャッタ−を押すだけで長時間でもすべてAEが判断してくれる。その範囲は60秒から1/1000秒であるから恐れ入る。当時の広告にはコンピュ−タ−カメラと書いてあったような気がする。

みのかんOM−2N
このカメラを買ったのは13年前、通販でヤシカFX−3というカメラを買ったとき、プラボディのあまりにもつくりの悪さに、交換してもらった。交換したカメラカメラがこのOM−2Nだったわけで、これまたプラボディの対極にある金属質感の塊であったので本当にうれしかった。
つまりこのカメラが最初のオリンパスだったわけである。あのときの喜びはおそらくライカを買った時よりうれしかったと思う。あまりに嬉しくて一週間くらいは枕もとに置いて寝た。
3年前にマニュアルのスピ−ドがおかしくてオ−バ−ホ−ルした。その時の修理明細には、今度壊れたら部品がないので修理できないと書いてあった。どんなに便利でも、ここのところが電子シャッタ−の泣き所である。ましてやOMシステムの撤退となれば、今度壊れたら間違いなく修理を断られるだろう。さびしい限りである。


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